劇団辞めてドイツ行く(10)スマホはまだない――2024年9月10日

スマホはまだない

 雨が降って、気温が落ち始めた。大量に持ち込んだヒートテック上下たち。活躍の日は近づいている。

 いくつか買ってみたのだが、服のサイズが合わない。Sサイズでもやはり袖丈がブカッとしてしまってシルエットがなかなか合わない。それでも買わざるをえないので、ごまかす着こなしを少しくらいは考えねばならない。

 空港にメールしてから1週間が経とうとしている。何の連絡もない。もう一度やりとりしてみて、ダメだったらメインスマホなしでしばらく生活することを覚悟せねばならない。働いたり、口座を持とうとしなければ、スマホなしでも十分生きていける。

 正直、今のドイツ語レベルで働いてもあまり意味がないと思っている。学生のバイトと同じで、現状の語学力で得られるような職からは、少しのお金と、何かしてる感とを得られるだけであって、実りがないのではないか。それなら3ヶ月でしっかりドイツ語をモノにして帰国したほうがよいのではないか、とすら思える。

 oppo find x3pro には10年くらい頑張ってもらいたかった。それだけのスペックを持つガジェットである。ドイツでスマホごと買うという向きもある。find x3 proがいちおうフラッグシップモデルなので、次はミドルレンジを探してみたい。もし、ドイツで買うほうが安いという機種があって、それがいい感じのバランスなら、検討しよう。あと、もうひとつ買いたいものがあって、それはキーボードである。cherry という会社がキーボードのバネを作っているのだが、これがとても打ちやすいのである。大事な仕事道具だし、まぁミーハーなので、「ドイツ製のキーボード使ってる」ということで悦に入りながら文字を打ち込みたいのである。

 これから外国に行く、そしてそこで自炊して生活するという予定があるのなら、菜箸と箸を持っていくことを強くすすめたい。語学学校で提供される調理器具は皿とコップ以外役に立たない。一昨日、アジア系のグループが箸いっぱい持ってたのを見たで、次会ったら一つもらえませんかと交渉してみよう。10ユーロまでなら出す。