劇団辞めてドイツ行く(4)スマホ無くしたので空港に戻る――2024年9月3日

スマホが届いていないか空港に確認しにいく

 スマホは長らく2台持ちだった。結局、サブスマホのiphoneSEが長生きすることになりそうである。海外に行くことを見越して、デュアルSIM+eSIM対応の、oppo find x3pro SIMフリー版をメルカリで購入したのだが、こいつを機内か、アテネ空港に忘れてしまった。ahamoに変えたのも、海外に行くことを見越してのもので、はじめの2週間は海外でも20GB使えるという優れものである。出発前に、EUFYを4つ買ってショルダーバッグ、リュック、PCケース、スーツケースにそれぞれ入れてアプリでダウンロードしておいたのだが、スマホ本体が無くなるとなんの意味もなくなってしまう。

 試しにahamoにPCからログインしてみた

が、イギリスという表示になっていた。乗った飛行機はアテネ-ベルリン-シンガポール間しか動いていない。盗まれたとしても、イギリスに行くのは早すぎる。何かの間違いであってほしい。電話で確認することもできないので、とりあえずベルリンブランデンブルク空港に直接行って、遺失物で出てきていることを願う。

 これも余計な出費なのに、語学学校の先生に追加で講義を取ることを薦められてしまった。135ユーロ。まぁまぁな出費になる。正直バンバンお金を使う余裕はないのだが、着いていけていない感じを今日はかなり出してしまった。はじめはみなそうだと口を揃えて言うのだが、先生に名指しで直接言われると意味合いが変わってくる。

 今日空港に行った帰りに、生活物資を購入したらしばらくは外に出るのを諦めねばならない。ひとつだけ、「1週間以内に何か鑑賞する」は必ず達成するとしてそれ以外は外に出ずに、真面目に勉強するしかない。そもそも肩もまだ万全ではないので大人しくそうするのが一番である。

 日本人と、日本語が流暢な中国人に学校で出会った。一人は大学一回生だが幼少期にドイツ在住経験があるらしく、もう一人は立命館で法学部、歳も自分に近かった。他人と比較しても意味はないとわかっていても、どちらかといえば何かあったとき助けてもらう側なのが悔しい。

 ウジウジしていてもしょうがない。金がないなら気合いで乗り切るしかない。とりあえず、今この電車が空港に着いたら環境を整備するためのタスクが一つ片付く。問題は一つずつである。