【2024年】ドイツ・ワーホリ 準備編「行く前と行った後、実際の費用」
2024年9月、ドイツ・ベルリンにワーキング ホリデー ビザで行きました。この記事では、行く前にかかった費用と注意点について簡潔にまとめます。行った後にかかった費用については、別の記事でまとめていますのでそちらをご確認ください。あくまで個人の体験です。情報の一つとして参考にしてください。また、ここに書いてあることからさらなる工夫のしようはあるかと思いますが、情報集めばかりに時間をとられないようにしましょう。いちいち精査するのも面倒です。
まず注意してほしいこと――為替レート
費用について考えるときに、まず、注意してほしいことがあります。それは、為替レートです。
この記事を見ている方は、ワーホリビザでドイツに行くのに、「いくらかかるのか」が気になっている方だと思います。この記事以外にも、いろいろな情報を見ているかもしれません。しかし、すべては過去の情報です。誰かから「〇〇万円だったよ」と言われて、それだけあれば行けると思うのは危険です。そのとき、1ユーロが何円だったのか必ず確認しましょう。
私は、2022年6月に、留学エージェントから見積もりをもらいました。そのときのレートは
1ユーロ=143円
です。それから、いくかかかるのかを知って、貯金をしました。
そして、2024年4月、いざ支払いとなったときのレートは
1ユーロ=169円
です。もし費用が5000ユーロだったとしたら、単純計算ですが、
71万5000円(1ユーロ143円) が 84万5000円(1ユーロ169円) になります。
レートは、いろいろな理由で変わります。運がよければ、逆に思っていたより安くなる可能性もありますが、ここでは2022年から2024年の2年でこれだけ変わったという事実を踏まえておきましょう。レートについて、一個人でできることはありません。見積りをもらったら、20万円から30万円くらいは余裕を持って費用面での計画を立てておくことをオススメします。それでも私はギリギリになりました。
目安は100万円~
あくまで目安です。ここには、3か月分の食費・交通費などの生活費は含まれていません。またこれもレートによって上下します。ひとまず、これだけの金額が用意できる見込みをつけましょう。私は、自分で働いたお金を貯金しました。ひと月8万円から10万円を貯金に回すようにすると、1年で100万円は貯まります。難しそうなら生活費を抑えたり、収入を上げる努力をしましょう。
私は、ワーホリエージェントのサポートを受けました。見積もりだけなら無料でやってくれるところも多いと思います。決める前に情報集めとして、3社から見積もりをもらいました。結果的には、そのなかで最も安い見積もりを出した会社を選びました。やり取りはすべてオンラインや電話で完結しました。
見積もりをもらっただけになりましたが、「ドイツ留学サポートセンター」は、丁寧に対応してくれましたので、相談してみてもいいと思います。
かかった費用(行く前に払った)
ドイツへ行く前に主にかかった費用は
- 3か月間の語学学校の学費(12週間)
- 3か月間の語学学校の寮費(12週間) ※寮は3人共同の相部屋です。プライベートゼロです。
- 1年分の保険
- 渡航費
私は、ドイツ語がまったく話せなかったので、3か月間(12週間)語学学校に行くことにしました。ベルリンなら英語で乗り切れる場面は多いですが、ドイツ語がある程度話せるに越したことはありませんし、ワーホリで行くなら仕事の幅も広がります。「生活してくのに、その国の言葉を学ばないっていうのは、その国の文化にリスペクトがないってことだよね」と、語学学校の友達が話していました。自分もそうだと思います。
1.と2.に、「デポジット」(=保証金)や入学金、送金手数料などが入ります。私は仕事があってビザについて不備がないようにしっかりと調べたりするのが面倒だったので、ビザの申請のサポートも利用しました。そのサポート料も含めて合計で、
約75万円(1ユーロ=169円)
でした。
3.では、ステップイン保険を利用しました。
クレジットカードでの決済手数料も含めて、12か月間で
約12万円(1ユーロ =171円で計算されてた)
でした。
4.渡航費(往復)
スクート航空を利用しました。これは今から思えば明らかに失敗だったと思います。詳しいことは別で書きますが、3か月以上の長期の滞在で荷物が多い人はLCCでないほうがいいと思います。荷物を追加したりして、結果的に往復で、
約30万円
でした。
75万円+12万円+30万円で、合計 約117万円です。
いろいろなところを工夫すればもっと安く済むかもしれません。しかし、わからないことだらけのなかで、情報を正確に得るのは難しいです。とにかく私はこれくらいだった、というこの情報を一つの参考にしてください。自分に合った情報を見つけ出す力が試されます。
忘れないでほしいこと(1)食費などの生活費(行った後)
3か月分の生活費(日本のクレジットカードで決済)
もちろん、この117万円という金額がすべてではありません。3か月分の寮費はすでに払っていますが、ここに生活費がかかってきます。主に食費と交通費です。
ワーキングホリデー・ビザは就労することができるビザです。しかし、すぐにいい仕事が見つかるとは限りません。ある程度の期間なら生きていけるようにしておきましょう。詳しくは別の記事にまとめますが、3か月でかかった生活費を簡単に書いておきましょう。以下は、日本で発行したクレジットカードで決済した分もので、おおよその金額です。
食費 | 12.8万円 | 主に、リドル(Lidl)とレーヴェ(Rewe) |
日用品費 | 11.5万円 | 衣類・食器類・医薬品・雑貨・化粧品類 |
交通費 | 3万円 | ベルリン域内 |
特別交通費 | 5万円 | ベルリンからデュッセルドルフまでの往復と、パリまでの往復費用 |
観劇料金 | 7.4万円 | オペラなども含めて20作程度 |
合計 | 39.7万円 |
使った現金は、語学学校の教科書代とケバブ代、ちょっとしたコーヒー代など、合わせて4万円くらいです。現地で換金したときのレシートと、手元に残っている現金を計算すればだいたいわかります。
いろいろなパターンがあるかと思います。観劇料金にこれだけ費やすのは、それが自分の目的だからですし、ベルリンは観劇料金だけは日本より安いので、行かないと損です。学割が使えました(各劇場に問い合わせ済)。
3か月で家賃を除いて約40万円かかりました。 もちろん、これにはいくらでも工夫の余地があります。なお、外食は片手で数えられるくらいしかしていません。ほぼ自炊で乗り切りました。日本にいたときは逆にほぼ外食でしたが、ドイツだと財布がもちません。ケバブはラーメンと同じように週1か週2くらいに抑えました。一つ10ユーロ程度ですが、それでも一食1500円とかになります。
日用品のうち、衣類の費用がもっともかさみました。気候を見誤ったからです。「ドイツ=寒い」と聞いていたので、冬服を多めに持って行ったのですが、9月のドイツはものすごく暑かったです。冷え込むまで3週間程度でしたが、生活ができないので、買わざるを得ませんでした。平均身長180センチの国では、自分に合ったサイズのものがぜんぜんなく、苦労しました。
ということで、ぜんぶ合わせると
117万円(行く前にかかった費用)+40万円(三か月分の生活費)= 157万円
なので、約160万円です。とりあえず、三か月は働かずに乗り切ることができました。もちろん、為替次第でこの金額はアップダウンするでしょうが、1ユーロ=160円台の時期でこれくらいだった、ということは参考になるかと思います。わからないことだらけのなか、風邪を一回引いただけで済み、ぼったくられたり、騙されたりすることもほとんどなく、平均的に過ごすことができました。
特別交通費(5万円)と観劇料金(7万円)は、多くの人ならマイナスできるかもしれませんので、それを引けば、28万円程度にはなるかもしれませんが、何のために、何をするのか、よく考えて行動しましょう。少なくとも私にとっては無駄遣いではありません。
忘れないでほしいこと(2) 残高証明(足りなかった)
また、これはワーホリビザ申請の話とかかわりますが、ビザ申請の際には、「残高証明」が必要です。2024年5月のとき、飛行機の往復航空券があるなら、2000ユーロ、片道しか航空券がないのなら4000ユーロ相当が銀行口座にあることを、領事館・大使館で証明する必要があります。そして、これもレートによって前後しますので注意してください。私は足りなかったので一時的にプロミスから借金しました。これがビザの申請可否で問題になるかどうかは不明です。エージェントに相談しても、「誰かから借りる」以外の解決策の提示はありませんでした。危ない橋でした。私はドイツに行くまでには定期的な収入があり、計算上、よほどの無駄遣いをしなければ出国時には十分なお金を持った状態であることがわかる状態でしたが、
皆さんは決してこのようなことがないように、お金が足りるよう常日頃から為替を確認し、計算しておきましょう。
例として
2000ユーロは、単純計算すると、
1ユーロ169円なら、33万8000円
1ユーロ143円なら、28万6000円
です。レートが変わると、この金額も5万円くらい変わるということです。私のように、金銭的にギリギリの状況で、残高証明ができるかどうか不安なら、
語学学校への支払い日
ビザ申請日
クレジットカードの引き落とし日
給料の振込み日
これらにも気を付けてください。200万円くらいあれば余裕があったのかもしれませんが、いくらあれば大丈夫なのかという話は言い出すとキリがありません。
終わりに
ワーホリでドイツ・ベルリンに行く前にかかった費用について書きました。これらの金額は国や都市、時期(レート)によって変動します。この変動が大きいと感じるかどうかは、みなさんそれぞれのお財布事情によります。ほかにも、ビザの申請、費用(行った後)など、これからも書いていきます。
みなさんのワーホリ体験が実りあるものとなるよう、私の記録が役立つことを願っています。