劇団辞めてドイツ行く(42)LCCはやめとけ――2025年1月7日

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。 昨年いろいろありすぎたので、今年は順調に行きたかったのですが、いきなり躓きました。

LCCはやめた(遠距離移動ならLCCの意味なしか?)

 ベルリンくらい遠方なら、LCCでもFSC(フルサービスキャリア)でもあんまり値段が変わらない、むしろ長期滞在でオプションをいろいろと付けざるを得ない自分ならLCCのほうが割高かもしれない、ということがわかりました。

 そもそも、LCC(ロー・コスト・キャリア)というのは、比較的短い距離でこそ、その真価を発揮するものです。例えば、東南アジアと日本間くらいの飛行距離で、かつ荷物の少ない短期の滞在や一時帰国などの場合にはとてもよい手段です。国内間の移動ですが、数年前、北海道に旅行に行ったときにはPeach(ピーチ)を利用しましたが、とくに文句もありませんでした(2時間弱で1万くらいだったか)。しかし、関空~シンガポール~アテネ~ベルリンで、30時間のフライト、長期滞在で荷物多めとなってくると、LCCの意味が無くなっていきます(前回利用したのはスクート/Scoot、8月末往路、11月末復路)。オプションで荷物の量を足したりしないと何も積み込めないからです。また、長距離のフライトだと、機内でやることがありません。FSCみたいに、タブレットで映画観たりするのも有料、ネットも有料、寝れるかどうかもギャンブル(広い席は有料、隣の人次第)など、あらゆる要素を回避できるかどうか。機内ではとりあえず、飯食うくらいしかないわけです。当然これも有料。充電器も有料。そういうことを考えると、結局、予め値段がいろいろ含まれているものとあまり変わらない、むしろLCCのほうが高い、という結論にいたりました。

 また、ホテル業務での経験からして、各空港会社の公式WEBサイトから予約したほうがいいはずです。各予約サイトを経由すると、例えばホテル時代にもよくあったことですが、予約がうまく反映されていなかったり、諸条件(食事付きなのかどうか、荷物の重量など)についてどこを見ればいいのかわかりにくかったりします。予約サイトは自分たちのサイトにアクセスしてほしいがために、飛行機の予約サイトでも、ホテルの予約サイトでも、自分のサイトから予約したほうが安いとアピールするよう仕組んでいます。それで、ホテルなら「朝食付きじゃなかったの?」とか「禁煙じゃなかったの?」とかクレームを入れられるわけですが、予約ページを確認すると、「朝食無し」とか「お部屋お任せプラン」と小さく書かれてあって、「こちらご確認いただけますでしょうか」と丁寧に申し上げると、「こんなわかりにくいのはお前らが悪い。タダでなんとかしろ」などと暴言を吐かれます。

 加えて、考えてみれば当たり前の話なのですが、予約サイトには掲載してもらってる側が、掲載料を支払っています。それがいくらなのかは明らかにしてはいけないことになっていますが、普通に考えれば料金に上乗せされるのだから、高くなるはずです。しかし、あの手この手を使って、「安い」かのように表示し、Google で検索したときに上の方に出てくるように工夫を凝らしています。  そこで、AIを使って各予約サイトに比べて公式サイトが最も安くなるように自動で料金設定をするBtoBのサービスも登場しています。掲載する側としては、掲載料がかかるうえに、トラブルのもとになりやすい予約サイトよりも、自社の公式サイトから予約してもらうほうがいいというわけです。

ターキッシュ・エアラインズに乗る!(公式サイトから予約)

 さて、いろいろ思案した結果、ルフトハンザ航空とターキッシュ・エアラインズが候補に上がりました。ルフトハンザ航空は、ミュンヘンまでに直行便があります。関空から行こうとすると、関空~羽田~ミュンヘンという移動になるようです。どちらもかなり有名な会社です。

ルフトハンザ航空は、
ミュンヘン直行、2月上旬出発、8月上旬帰国の往復便だと、

   約22万円(すでに1回目のスクートより安い)

ターキッシュ・エアラインズは、
イスタンブール経由でベルリン着、同じ時期で、

   約17万円

所要時間は、
ルフトハンザ航空(ミュンヘン行き)が 往路復路ともに20時間前後、
ターキッシュエアラインズが 往路:約19時間、復路:約17時間 でした。

 というわけで、ターキッシュ・エアラインズ に決定です。もちろん時期の問題もあるかもしれませんが、はじめからターキッシュエアラインズにしておけばよかったと思います。乗ってみないことには何もわかりませんが、値段のうえではこちらのほうがよかったと思います。

 ルフトハンザ航空も、ターキッシュエアラインズも、海外の航空会社だけあって、公式サイトの日本語がたまに怪しいです。ターキッシュ・エアラインズでは、性別の選択欄に、マレと女性しかありません。「マレ」はたぶん、male =男性を人名か何かと翻訳ソフトが誤認したのだと推測されます。それでも、予約サイトと違って、公式サイトは条件などがわかりやすく書かれてあります。追加料金なしでも、スクートよりは良いサービスです。

クレジットカード弾かれる(原因不明だったが)

 そして、クレジットカード決済をしようとすると、なぜか弾かれました。本人認証まで行きましたが、何度やってもエラーになります。帰国してから、新しいクレジットカードを入手しました。海外送金サービスの レボリュート(Revolut)との組み合わせもあるのですが、 100万円使うと、翌年以降の年会費が無料になるものなので、まあここでドカッと使いたかったわけです。別のカードを使う手もあるのですが、納得がいかんのでとりあえず、翌日になってからカード会社に問い合わせ。ターキッシュエアラインズでの支払いは、海外での決済の扱いになるらしいです。

「状況を確認して今から5分ほどで、SMSをお送りします」 とのことだったので、待機。

すぐにSMSが届いて、

「ご利用できない件の状況の確認はこちら」 をタップして、スクロールすると、

  ↓

  ↓

  ↓

「原因を特定できるデータはございませんでした」。

「なんやねん!」

 カード情報が間違っていた可能性を考えて、また何回かやり直す。やや面倒なのは、カード情報を入力するときに、日本の住所を、英字で入力しなければならないという点。ここで何か間違っているのかもしれないと思い、いろいろな仕方で入力してみるが、うまく行かない。
 まさかね…と思い、郵便番号を確認。カードの住所、今は祖母の住所になっています。そこの郵便番号は暗記していたというか、手紙を送ったりもしていたし、かなり前にPCにメモを残していたので、間違っていないはずだと思っていました。すると、ある時期に町の吸収合併の影響で、郵便番号の数字が一つだけ変わっていました。ぬをー。郵便番号を変えると、問題なく決済できました。というかカード会社、電話で問い合わせて本人確認もできたんだから教えてよ。手紙が届いていたのは郵便局の人の優しさか。

というわけで、飛行機の予約が完了しました。前回の学びもあり、今回は安く抑えられたのみならず、乗り継ぎもイスタンブールだけで済みました。

 スクートの地獄みたいなトランジットと比べると、すごくスッキリしたスケジュールになったうえに、好条件かつ安くなりました。少しの間、また語学学校とその寮にいて、5月以降8月までどうにかして生き抜かねばなりません。次は帰りの飛行機をとても先にしたので、語学学校を出たあとすぐには帰れません。まじで生きるのってめんどくせえな。働くこと自体よりも、働く場所を探すのがめんどくさいということに気が付きました。とりあえず入国したら即、銀行口座開設します。