劇団辞めてドイツ行く(6)間違えたので返品しようとしたが、店長まで出てきた――2024年9月5日

間違えたので返品しようとしたが、店長まで出てきた

 とにかく暑い。窓も開けられない。ドイツ人に『徒然草』を講釈してやりたい。Tシャツが1枚しかないので買いに行った。Peek & Cloppenburg というファストファッション店がすぐ目に入ったので、入ってもう考えるのもめんどくさいのでその店でいちばん安そうなものをガサガサと4枚買った。家に帰ってみると、そのうちの一つが、なぜかXLだった。さすがにオーバーサイズで着こなすのも厳しい感じだったので返品に行く。レシートも持っていった。これでいけるのでは。

 頑張って、Ich habe eine Frage. Gestern habe ich das gekauft. Aber das ist zu große für mich. Kann ich das tauschen? と言ってみた(実際はもっとたどたどしかった)。Klar!と言ってくれたのでこれで今日のタスク1が終わったと思いきや、Soll ich Deutsche oder Englishe sprechen...ah, Can you speak English?と言われた。それで「英語で」と言って話を聞いてみると、商品にそれぞれ割り当てられているバーコード付きのタグが必要ですと言われた。部屋に戻る(往復12分)。見つけたので、渡してみたのだが、結局、自分の持っているレシートに、該当の商品がない、ということだった。それでたまたま通りかかった上司っぽい人にまた同じことを言われ、最初の女性がとりあえずという感じで「ちょっと待って店長呼んで確認してくるわ」と言って、やや待機していると、めちゃ体デカいけどおしゃれで温厚そうな、ザ・店長みたいな感じのおじさまが出てきて、同じことを繰り返されて、「どっちにしても、これと同じやつのレシートないとどうにもならへんわ、ごめんなあ」的なことを言われてしまった。

 昨日、確実にこの店で買ったはずだし、今部屋にも限られた服しかないので、こっちが間違えた可能性はゼロなのだが、おそらく想像するに、昨日のレジ Kasse の兄ちゃんが神田のと他の人のとを間違えたのだろう。これ以上粘るのもめんどくさいというか今日はほかにいろいろ買い物をするつもりだったのでもうあきらめて寝間着扱いにした。

 そろそろ自炊をはじめたいのだが、スーパーで塩と油を手に入れられなかった。食品はいろいろ買ったので明日は逆方向にあるほうのスーパーに行ってみようと思う。そこで塩と油が手に入れば自炊をはじめられる。まずは野菜炒めからである。できればチャーハンがいいのだが、日本のコメはそう簡単に見つけられそうにない。どこかで見つかるといいな。